新電力とは?


■電力小売の自由化

これまで家庭や商店向けの電気は、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)だけが販売しており、家庭や商店では、電気をどの会社から買うか選ぶことはできませんでした。

 

しかし2000年以降の「電力事業制度改革」によって工場や企業などの高圧電力が自由化され、2016年にはついに電気の小売業への参入も全面自由化されました。

 

これにより、家庭や商店も含む全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。 つまり、ライフスタイルや価値観に合わせ、電気の売り手やサービスを自由に選べるようになったのです。


■電力供給の仕組み

電力小売全面自由化後も、物理的な電力供給の仕組みには原則変更はありません。


①発電

水力、火力、原子力、太陽光、風力、地熱などで電気を作る部門。淡路島でもソーラー発電や風力発電など自然エネルギーを活用した発電がさかんです。エネルギー自給率は、平成27年度で27.7%になります。

②送配電

電力小売全面自由化後も引き続き、政府が許可した企業(関西電力・四国電力など)が担当します。 そのため、どの小売事業者から電気を買っても、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気は届けられるので、電気の品質や信頼性(停電の可能性など)は変わりません。 

③電力の小売

消費者(各ご家庭を含む)と直接やりとりをし、料金メニューの設定や、契約手続などのサービスを行います。また、消費者が必要とするだけの電力を発電部門から調達するのも、この部門の役割です。


■電気自由化のメリット

「電力の小売全面自由化」により、様々な事業者が電気の小売市場に参入してくることで、新規参入の会社を含めた電力会社の選択が可能になりました。


電気の地産地消

近くの事業者から電気を買うなど、電気の地産地消も可能になり、地域経済の活性化に繋がります。

自然エネルギーの活性化

太陽光、風力、水力、地熱などの再生可能エネルギーを中心に発電を行う会社から、電気を購入することも可能になります。

サービスで選べる

窓口が近くになったり、ポイントサービスや省エネ診断サービスなど、多様な新しいサービスの登場が期待されます。


■新電力(小売電気事業者)について

新電力(小売電気事業者)とは、電力自由化以降に新規参入した電力会社のことで、淡路島電力もこれにあたります。

 

料金メニューの設定や契約手続などのサービスを行なったり、消費者が必要とするだけの電力を発電部門から調達したりします。

 



電気が不足した時でも安心です。

電気の特性上、電気の需要(消費)と供給(発電)は、送配電ネットワーク全体で一致するような仕組みになっています。

もし需要に対して供給が不足した場合でも、送配電部門の事業者がそれを補い、消費者に電力がきちんと届くように調整します。

そのため、ご家庭などへの供給不足は一切発生しません。

 

 

停電の際は、これまで通り関西電力や四国電力が復旧にあたります。

発電所から消費者(各ご家庭を含む)までつながる送電線・配電線などの管理は、政府が許可した一般送配電事業者が担当します。

淡路島はこれまで通り関西電力や四国電力が、停電の際の復旧にあたります。